2023年3月11日(土)と12日(日)の2日間、代々木公園イベント広場のアイラブアイルランド・フェスティバル会場内で、ワスレナグサの配布を行いました。
4年ぶりの開催で、第10回目となる忘れな草プロジェクトです。
11日は、磐城農業高校の生徒4名と引率の先生、12日は岩瀬農業高校の生徒4名と引率の先生が上京。加えて、2日間で、総勢60名を超すボランティアスタッフが集まってくれました。
久しぶりの開催ということもあって、初参加の方も多くいらっしゃいました。
10時30分集合、準備をし、みんなが笑顔で活動できるよう室屋佳子先生の「えがお体操®」をみんなでやってから開始いたしました。

開始早々、「ようやく開催できてうれしい」「ずっと、待っていたのよ」と、毎年このアイラブライルランド・フェスティバルで、忘れな草プロジェクトを応援してくださっている方々が次々といらしてくださいました。
「覚えていてくださったんですね」というと、「このフェスティバルと忘れな草プロジェクトはセットじゃないの。来るに決まっているわよ」ととてもうれしいお言葉をくださいました。
初めて参加したスタッフたちは、かえってびっくりするほどでした。

高校生たちは、最初こそ緊張していましたが、少しずつ人混みにもイベントの雰囲気に慣れていき、だんだんと笑顔や声を出していきます。
初日の磐城農業高校の生徒たちは、それでも多少大人しめでしたが、2日目の岩瀬農業高校の生徒たちはとても楽しみながら活動をしてくれました。

14時すぎからは、高校生たちはステージへ。
初日は、11日当日ということで黙とう、そして高校生たちに当時に話を聞くというセレモニー。今回来てくれた生徒たちは、当時は4,5歳でした。なんとなく覚えている、怖かったなど、記憶はそれぞれですが、それでもこの出来事の教訓を忘れずに伝えていくこと、前向きに生きていくことなどを話してくれました。

2日目はアイルランド大使、大臣とともにステージに上がり、ワスレナグサを贈呈するというセレモニーが行われました。高校生たちはステージ上でビシッと立ち、ワスレナグサを手渡しながら、一所懸命覚えた英語であいさつをしました。

セレモニーが終わると、たい焼きで乾鯛!
ほのぼの運動は、たい焼き屋さんの売り上げの一部を集めて社会貢献をしようというところから始まりました。いまでは、食材の卸業者なども参加していただき、より大きく活動することができています。
それでも、その始まりを大切にするということで、いつも忘れな草プロジェクトの最後は、たい焼きで乾杯です。
声を出し、動き回って活動したあとの甘いものは最高です。大役を終えたこともあって、高校生たちはその日一番の笑顔がこぼれます。


感想を聞くと、ただ楽しかったという子や最初は戸惑ったという子、声を出すのは難しかったという子などさまざまですが、みんなやってよかったと言ってくれました。
今回、「ほかにもうどこも東日本大震災の支援をできるところがなくなってしまったから……」という声も何人かの方から聞きました。今年参加してくれた生徒たちが、後輩たちへ伝え、そしてまた次の代へと続けていくことができるよう、継続して行っていきたいと思います。
募金をしていただいたみなさま、ボランティアとして参加していただいたみなさま、広めることを手伝っていただいたみなさま、ワスレナグサの栽培にかかわってくれたみなさま、資材等ご協力をいただいたみなさま、本当にありがとうございました。

