第1回 域学交流事業【第2日目】

第2日目のはじまり

2日目は、野外での体験学習です。
ところが、大型台風の影響で本州も大荒れだったそうで、八雲も雨空で始まりました。
そこで、急遽野外は取りやめ、屋内での体験学習に。

プログラム① ~郷土資料館にて歴史を学ぶ~

まずは、八雲町郷土資料館を訪ね、歴史を知る時間です。

郷土資料館には尾張徳川家の遊楽部開拓を中心に、八雲地域の旧石器時代から開拓時代にいたるまでの多くの歴史資料が展示されていました。

漁業舟やバターを製造する機械バターチャーン、バター飴の製造機械などが産業資料に収められています。
1日目で木彫り熊が八雲町が発祥と聞きましたが、実は、バター飴の発祥も八雲でした。しかも、 あの有名なトラピストのバター飴も八雲の方が行って指導されたとのこと。

さらに、アイヌ民族衣装も、国の重要文化財に指定された縄文時代の骨角器などの貴重な展示されていました。

次に、八雲町公民館のすぐ脇にある梅村庭園・梅雲亭へと向かいました。
この梅村庭園は、町の指定文化財で、町民が身近に緑を鑑賞し四季を通じて集い楽しめる公園とするために、町が梅村家の好意により譲り受けたものだそうです。

この庭園は、旧尾張藩士であった梅村多十郎が、近隣の石や樹木を駆使して造園したもの。
庭園の中心にある池は湧水で満たされ、1年中枯れることはありません。そして、池の周りには、築山や枯れ山水などたくみに配置されている、北海道ではめずらしい池泉回遊式庭園。さらには、建てられた当時では珍しかったコンクリートで作られた灯籠も配置されています。


2001年に八雲町の所有となり、その後整備を進め、2003年には、開町125周年を記念して土蔵と離れをつなぐ休憩施設として梅雲亭が完成し、土蔵や離れも一般に公開されるようになりました。
その際には、ほのぼの運動協議会の大河原毅理事長が枯山水を寄贈。いまでは、町民の憩いの場であるとともに、貴重な日本文化を感じられる場所として、知られていっます。

プログラム② 農業体験~農家が指導する農作業体験&農業に関する説明+食体験~

午後に入って、曇り空ではあるものの大丈夫だろうとのことで、野外体験学習へと繰り出しました。

まずは、農業体験から。
農家が指導する農作業体験&農業に関する説明+食体験です。

野菜・花卉(かき)収穫・調製体験として、枝豆・かすみ草などを収穫。

次に、みょうがを摘み、パッキングのお手伝い。

餅つき&大福づくり体験。

最後は、昼食&生産者との交流。つき立てのお餅と採れたての枝豆を満喫しました!

プログラム③ 漁業体験~漁師が指導するイクラづくり体験&漁業に関する説明~

お天気がよければ午前中に遊楽部川サケ捕獲場を見学し、そこで捕獲した鮭を使用するはずでしたが、あいにくの時化で漁がなくなりました。

そんな状況なのに、町の方が私たちのために隣町から鮭を用意してくださったのです!ありがとうございます。

隣町から取り寄せた新鮮な鮭

まずは、先生のお手本と説明を受け、次は学生たちもチームに分かれて、鮭の腹を割くことからスタート。
もちろん初体験なので真剣です。
なかなか奇麗におろすのは難しいですね。

そしてお腹には大きなイクラが。
それを奇麗に水で洗い、ばらばらにしていきます。
「へえ、こうしてバラバラにするんだー」とどのグループからも声があがります。

身は、3枚におろします。 これがなかなか難しい。
常に包丁を使っている人にも難しいのですから初心者はもちろんですね。
骨にたくさん身がついた三枚卸が出来上がりました。

イクラに醤油を加えて、一晩寝かせます。
そうして、ようやく出来上がり。これらは翌朝の朝食になりました。

夕食に、朝食に、新鮮な食材をあますところなくつかったおいしいお食事をいただきました。
お仕事の時間を割いてご協力くださったみなさま、本当にありがとうございました。
都会の私たちには、めったに体験することができない、貴重な経験をさせていただき、人生の財産として持ち帰らせていただきました。

共催 一般社団法人ほのぼの運動協議会、上智大学、八雲町産業連携促進協議会、八雲町
後援 八雲観光物産協会


このイベントに関するお問い合わせは、ほのぼの運動協議会事務局まで。
☎︎03-6736-5680 ✉︎jimukyoku@honobono-undo.org